この機関崩れ落ちても、貴方護る。 

 今回の「どらこにあん」さんはどうやらC90にて頒布されたハイマニューバ傭兵少女TRPG『黒絢のアヴァンドナー』のミニサプリメントを新刊として頒布するようです! 基本ルールブックで、敵ポジションの企業として描かれたイデアグロリアの設定面の掘り下げと、追加データ、追加ルールが収録されているようです。今後、大型サプリメントとしてまとめられる予定だそうですが、今回、先行公開という形で頒布いたします!どらこにあんさんのフユ班である、フユさんから色んな情報をいただいてます! さっそく、新刊情報を確認していきましょう!

 

■黒絢のアヴァンドナーとは

 みなさん、ご存知の方も多いかと思いますが、1度黒絢のアヴァンドナーのおさらいをしておきましょうね!

 このシステムの舞台はかつて地球と呼ばれ、今や灰色の荒野と化した近未来です。企業戦争当時に作り出された、培養脳を搭載した小型の人型兵器達、アヴァンドナーを主人公としたハイマニューバ傭兵少女TRPGであり、ダイアクロックマップという円形マップを使用した、超高速、かつ戦略性の高い戦闘システムが特徴的です。『一瞬を、その次の一瞬を――あなたといきるために』という一文がこのシステムのどこか切ない部分を表しているのではないでしょうか。まだプレーをしたことがない方は、コンベンションやオンラインセッションで募集されているセッションも多いので1度参加してみるといいかもしれませんね!

 

■イデアグロリアとは?

[speech_bubble type="fb-flat" subtype="L1" icon="3.jpg" name="鶴里翠"] PCたちはC3アンダーグラウンドで暮らしていたと記憶しております。イデアグロリアは確か敵対企業ですよね?[/speech_bubble]

 

[speech_bubble type="fb-flat" subtype="L1" icon="5.jpg" name="フユさん"] はい。基本ルールブックでは「クロムクラーク・コーポレイション(略称:C3)」の統治下にあるC3アンダーグラウンドを主な舞台としていました。C3からすれば、イデアグロリアは紛うことなき敵です。

 経済面でも、企業戦争時のいざこざからも、現在の企業のパワーバランス的にも、折り合いをつけることが難しい相手です。必然的に基本ルールブックではイデアグロリアは敵対企業として描かれ、いわば悪役としての立ち位置にいました。

 しかし今回はそのイデアグロリアが主役となるサプリメントです。[/speech_bubble]

 

[speech_bubble type="fb-flat" subtype="L1" icon="3.jpg" name="鶴里翠"] おお、PCがイデアグロリア側になる、ということですか。イデアグロリアとはどんな企業ですか?[/speech_bubble]

 

[speech_bubble type="fb-flat" subtype="L1" icon="5.jpg" name="フユさん"]イデアグロリアは社訓を「叡智と栄光」とする、超巨大コングロマリットです。企業戦争以前には、地球上でその名を知らない者の方が少ない程の知名度を持ち、軍需産業、海運を基礎としつつ、インフラや食料生産、医療等幅広くその手を伸ばしていました。

 企業戦争後、つまり現在のイデアグロリアも、その勢いを減ずること無く、むしろ国家という枠組みが無くなったことで、いよいよその傍若無人ぶりを遺憾なく発揮しています。

 外から見れば傲慢たる実力主義の権化であるイデアグロリアですが、今回のサプリメントでは別の側面も描かれます。[/speech_bubble]

 

[speech_bubble type="fb-flat" subtype="L1" icon="3.jpg" name="鶴里翠"] イデアグロリアの別の側面?[/speech_bubble]

 

[speech_bubble type="fb-flat" subtype="L1" icon="5.jpg" name="フユさん"]例えばその『物語めいた』統治体制

 アヴァンドナーの世界は企業が企業軍を持つことが一般的になっている時代ですが、イデアグロリアは古風にも『騎士団』を所有しています。実質的にはこれは社長直属の私兵集団なのですが、イデアグロリアはその名付け方に、物語的演出を広く取り入れ、市民の士気向上の一助としています。

 見目麗しい7騎の少年型エアブレインを従えた美人社長、となれば、市民がイデア=マリア女史『女王』と呼ぶのも頷けるかと思います。

 実際のセッションでも、騎士団に所属したり、騎士団を裏切ったり、あるいはC3側として騎士団を迎撃したり、様々な遊び方をしていただけると嬉しく思います。[/speech_bubble]

 

 まさかの敵対企業である、イデアグロリアのミニサプリが出るなんて……おどろきですね。イデアグロリアは企業が企業軍ではなく、騎士団を所有しているというのがとても面白いです! 名づけに、物語的演出を広く取り入れている点や『女王』と呼ばれる社長がいたりと、どこかドラマティックを感じさせます。

 

■【朗報】不遇だったバトルハンマーが強化されました!!

[speech_bubble type="fb-flat" subtype="L1" icon="3.jpg" name="鶴里翠"] データ面ではどのような追加がされているのですか?[/speech_bubble]

 

[speech_bubble type="fb-flat" subtype="L1" icon="5.jpg" name="フユさん"]本ミニサプリでは、イデアグロリア製の追加パーツと、追加アビリティが実装されています。

 注目ポイントとしては、基本ルールブックで不遇だったバトルハンマーの追加要素です。その名も『打撃形態』。アームユニットが持つアビリティで、ジアドカートリッジを消費することで絶大な――詳細はサプリにて確認していただければと思います。

 また、さらに難易度の上がった、というよりも本来の世界観に則した難易度となった『ハードモード』も実装されます。この導入は任意となりますので、基本ルールとどちらかを選択していただければと思います。[/speech_bubble]

 

 アヴァンドナーで私が一番好きなバトルハンマーが強化されましたね! 個人的にはとてもうれしいです。バトルハンマーはロマンがいーっぱい詰まった武器ですからね! はっ!皆さんが使えばもっとバトルハンマーの種類が増えていくのでは……? アヴァンドナーでは、アフタープレイの項目に、『ミッションログ』『戦場のカメラマン』という追加報酬項目が存在します。『ミッションログ』とはセッションの感想を何かしらの形で公開すると追加報酬を得られるというものであり、『戦場のカメラマン』も同じく、セッション中の話の一場面を切り取ったイラストや動画、何らかの立体作品を公開した場合追加報酬が得られるというものです。こちらにみなさんがアヴァンドナーでバトルハンマーを使用して戦うキャラクターのお話だったり、イラストなどをあげてくださればもっともーっとバトルハンマーが使われるようになるかもしれません! 公開してご迷惑でなければ鶴里にも教えて下さいね!

 

■元人間のアヴァンドナー『イルドナーク』

[speech_bubble type="fb-flat" subtype="L1" icon="5.jpg" name="フユさん"]そして残るは、もうひとつのアピールポイント『イルドナーク』の実装です。[/speech_bubble]

 

[speech_bubble type="fb-flat" subtype="L1" icon="3.jpg" name="鶴里翠"] 始めて聞くワードですね。『イルドナーク』とはなんですか?[/speech_bubble]

 

[speech_bubble type="fb-flat" subtype="L1" icon="5.jpg" name="フユさん"]イルドナークとは、人間の脳を使用した小型アージェトラム、つまり元人間のアヴァンドナーを指す言葉です。

 アヴァンドナーは培養脳を使用した、いわば人造人間、あるいは生体兵器とも言うべき存在です。一方、イルドナークは自ら志願して、あるいはやむにやまれぬ事情によって兵器となった者たちとなります。

 これはフレーバーとしてだけではなく、データ面でも大きな影響を及ぼします。

 アヴァンドナーに搭載されていた復活要素『システム:カリステギア』が、イルドナークには搭載されていないのです。彼らはアヴァンドナー以上に死にやすく、脆い存在といえます。

 しかしその代わりに『システム:アキレギア』が搭載されています。[/speech_bubble]

 

[speech_bubble type="fb-flat" subtype="L1" icon="3.jpg" name="鶴里翠"]  『システム:アキレギア』とはどういったものなのですか?イルドナークは一般的なアヴァンドナーと比べて、「死にやすく、脆い」というデメリットがあると思うのですが……。[/speech_bubble]

 

[speech_bubble type="fb-flat" subtype="L1" icon="5.jpg" name="フユさん"]絆の力であるカリステギアに対し、断固とした勝利の意志を表すアキレギアは、より攻撃的な、そして脆い存在であることを表現するデータ、ギミックとなっています。ぜひイルドナークとして、灰色の荒野を駆けていただければと思います。[/speech_bubble]

 

 チャリス(誰かへの感情)を消去し起動させる『システム:アキレギア』。そのシステムによって通常のアヴァンドナーはジアドスフィアの再起動を行い、また戦うことができます。ですが、そのシステムはさきほども書いたように誰かへの感情を消去する行為です。その相手に対して強い感情を抱いていたのに、貴方はそれを思い出せなくなります。または、喪失感だけが心に闇を落としていくのです。相手と過ごした日々を思い出すことも出来るのに、あのとき抱いていた”あの感情”は二度と戻ってくることはありません。では、そのシステムと入れ替わって生体兵器であるイルドナークはどのような物を”消去”していくのでしょうか? ……とても、きになりますね。

 

■潮牡丹さんのイラストをお借りしてきましてよ!

[speech_bubble type="fb-flat" subtype="L1" icon="3.jpg" name="鶴里翠"] このミニサプリで気に入っているところはどこかありますか?[/speech_bubble]

 

[speech_bubble type="fb-flat" subtype="L1" icon="5.jpg" name="フユさん"]今回も潮牡丹氏が忙しい日々の合間を縫ってNPCイラストを仕上げてくれました。

 イデアグロリア兵器開発局の管理AI、エルザ=マリアのイラストは是非一度観て欲しいですね。[/speech_bubble]

 

[speech_bubble type="fb-flat" subtype="L1" icon="3.jpg" name="鶴里翠"]  おお、楽しみです![/speech_bubble]

 

 右側に表示されているキャラクターがフユさんが観ていただきたいとおっしゃっていた潮牡丹さんが描かれた『エルザ=マリア』さんのイラストです! 気の強そうな女性ですね。関わっていくのがとても楽しみになります。フユさんによると「突っぱねるような言動が多いものの、自分の妹達に対してだけはやけに世話を焼きたがる矛盾の塊」とのことなので、妹として関われる日が待ち遠しくなりますね。どらこにあんさんのシステムは魅力的なNPCがたくさんいるのでロールプレーが大好きな私としてはとってもありがたいです!

 

■首塚プロダクションさんとのコラボおまけ!

[speech_bubble type="fb-flat" subtype="L1" icon="5.jpg" name="フユさん"]首塚プロダクション様とのコラボで、どらこにあんの新刊、もしくは既刊と、首塚プロダクション様の新刊を両方入手し、専用のペーパーにサインをもらうことで、インセインのシナリオ1本と、当サークルの既刊『詩片のアルセット』作中に登場する架空言語の『調律言語辞典』が掲載された、おまけ冊子をプレゼントいたします。[/speech_bubble]

[speech_bubble type="fb-flat" subtype="L1" icon="3.jpg" name="鶴里翠"] かなり踏み切ったおまけ企画ですね。[/speech_bubble]

 

[speech_bubble type="fb-flat" subtype="L1" icon="5.jpg" name="フユさん"]どらこにあんは普段からオリジナルシステムばかり作っているサークルですが、インセインのユーザーさんが、詩片のアルセットを、アルセットのユーザーさんが、インセインを知るきっかけとなると良いな、と思って今回のコラボに踏み切りました。

 TRPGの、システムの垣根を超えた交流がどんどん促進されて行けば良いなぁと思っております。[/speech_bubble]

 

 なかなか盛りだくさんなおまけ企画ですね! おまけ本は限定50部だそうですので是非、会場で手に入れましょうね! 首塚プロダクションさんの記事の記事はこちら。

 

■どらこにあんさんの戦いはまだまだ続くッ!

[speech_bubble type="fb-flat" subtype="L1" icon="5.jpg" name="フユさん"]システム面では、3月ゲームマーケットにて今回延期となった『朱の孤塔のエアゲトラム Airget-Lamh :the Answerer』を、5月ゲームマーケットでは木野目班の新作『オルガレイン(仮)』、8月コミケでは姉妹サークルであるミルドラークから『晃天のイルージオ』を、どらこにあんからは進行スケジュール次第ではありますが、潮牡丹氏によるオリジナルシステム『夜緋(ルビ:よあけ)のオルトマギカ』が頒布予定です。また、その頃に『セラフィザイン』『ストレイヴ』のデイリー班からも新作が出る、かも? といったところ。[/speech_bubble]

 

[speech_bubble type="fb-flat" subtype="L1" icon="3.jpg" name="鶴里翠"] おー! とってもたのしみですね![/speech_bubble]

 

[speech_bubble type="fb-flat" subtype="L1" icon="5.jpg" name="フユさん"]さらに、オリジナルシステムではなく、既存システムのシナリオ集を作ろうという動きもあります。

 まずは春から夏頃に、インセインの少人数特化シナリオ集を出せたらなぁと。これには超強力なゲストとして、盟友首塚プロダクションの首塚首子氏、前述の姉妹サークル、ミルドラークから鶴里葵氏、当サークルからは世界観を担当している潮牡丹氏と、私が参加する予定です。現時点でのメンバーですので、増える可能性もありますが。

 どらこにあんはシステム製作に特化したサークルであるために、シナリオ面でのノウハウがありません。このコラボによってさらに、どらこにあんの火力を増強していければな、とも企んでおります。[/speech_bubble]

 

 どらこにあんさんがなんとシナリオ集を書く!? わりとびっくりな案件だと思います。イメージとしては同人TRPGシステムを作られているサークルさんなので、これからがとっても楽しみですね! これからもどらこにあんさんからひと時も目をはなせませんッ!

 

■フユさんから皆さんに。

[speech_bubble type="fb-flat" subtype="L1" icon="5.jpg" name="フユさん"]『無いから創る』『創りたいものは全て創る』の精神で、どらこにあんは活動してきました。

 12月、2月、5月、8月に完全オリジナルシステムの基本ルールブックを4連続で出す、という謎の企みを実行したりもしましたね。

 そうして好き勝手にシステムをデザインしてきたにも関わらず、いつの間にか大勢の方が支えてくださるようになり、先日はオンリーコンを開いていただいたり、各地のコンベンションで我々のシステムを遊んでいただいたり、長期キャンペーンに挑んでおられる方々がいたりと、ロアテラを書いていた頃には想像もしなかった世界が今、目の前に広がっております。

 TRPGのルールブックは、小説とは違い、読むだけでなく、遊んでくれる人がいて始めて完成するものです。

 いつもどらこにあんのTRPGを遊んでくださる方々には、どれだけ感謝しても足りません。

 これからもどんどんシステムを作っていきますので、よろしくお願いいたします。

 それともうひとつ。

 我々はDTPの知識も、システムデザインのノウハウも、そもそも同人誌の入稿方法や専門用語すら知らない状況からスタートしました。それでもこうして、オリジナルシステムを作り続けていられます。

 TRPGの新規ユーザーさんが増えている中、今重要なのはその新規ユーザーさんが『こんなシステムないかな?』と思ったときに、そのストライクゾーンを撃ち抜けるシステムがちゃんと存在していることだと、私は考えております。受け皿は多ければ多い程良いのです。

 つまり、皆、作ろうっ!!

 共に切磋琢磨出来るサークルさんが、どんどん増えていくと良いなぁと思います。[/speech_bubble]

 

 システムを作りたくなるような、熱いコメントですね……。新しいことをするのはなかなか難しいかと思いますが、どらこにあんさんのように『無いから創る』『創りたいものは全て創る』という気持ちを持って取り組んでいければいいなと思います。こんな熱い気持ちを持ったどらこにあんさんは、コミックマーケット91一日目(木曜日)東オ19aで頒布されるそうです! 当日が待ち遠しいですね!

 

 

 

 ハイマニューバ傭兵少女TRPG『黒絢のアヴァンドナー』ミニサプリ1.0 叡智と栄光<イデアグロリア>

サークル   : どらこにあん

デザイナー  : フユさん

頒布価格   : 500円

頒布ブース  : 東3ホール「オ19a」

その他頒布物 :

青春疾患TRPG「セラフィザイン」 800円

「詩片のアルセット」 1000円

「紫縞のリヴラドール」  900円

「黒絢のアヴァンドナー」 1000円

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