今までにもボードゲームカフェ・プレイスペースをいくつも取り上げてまいりました。
今回は、飲食店の視点からボードゲームも出来るお店を展開している、ボードゲーム&ダイニングバーkurumariを皆さまに紹介しようと思います!

kurumariはこんなお店です

駅ちか!5分で着きます

東京都は中野にありますkurumariは、JR中野駅南口から判りやすい道を徒歩5分と言う、好立地にあります。
南口を出て、アーケード街をまっすぐ歩き、アーケードが丁度無くなるところにある、中野五差路の交差点を道なりに左に曲がります。
曲がってすぐに少し上を見ると、kurumariの旗が見えます。
旗の下にはお寿司屋さん。
そのお寿司屋さんの脇の階段を登った2階、そこがkurumariです。

絶品!ふわふわ卵のオムライス!

今でこそボードゲーム&ダイニングバーのkurumariはそもそも、元々オムライス屋さんとして開店しました。
そして、そのオムライスがまた、絶品なのであります。
オムライスと聞けば誰もが思い浮かべる定番のオムライスはもちろん、看板メニューにして他ではなかなかお目にかかれないごぼうポタージュオムライス、濃厚チーズが病み付きになるゴルゴンゾーラチーズクリームオムライスなど、どのオムライスも見た目も味も大満足!
ごぼうポタージュオムライスは、中野逸品グランプリ2013優勝をはじめ、各種メディアでも取り上げられているほどで、お店に行ったら是非美味しく召し上がっていただきたい、まさに絶品にして逸品です。
なお、ランチタイムのメインメニューはオムライスですが、ディナータイムはオムライスだけでなく創作ダイニングバーとしてお酒も楽しむことが出来ます。

全部手作りのお店です!

落ち着きと温かみのあるお洒落な内装のお店ですが、実はこちらの内装は壁塗りから椅子に至るまで、すべてオーナー上野さんの手作りです!
最初はお手洗いすらなく、本当にコンクリートスケルトンの空間な状態から、お手洗いの壁を作り、窓枠を作り、壁を塗り、テーブル・椅子を、ボードゲームの棚を作り。
ベンチも30名の予約が入った時に急遽作ったと笑う上野さん。
店内のイメージを図面に起こした時に、自分で出来そうだと思ったのだそうですが、実際にご自身で作られたのは凄いですよね!
お店に入った時点で、どことなく店内の雰囲気に温かみを感じたのは、そんな手作りのぬくもりもあったのでした♪

ボードゲームは200種以上!

お店のボードゲームの品ぞろえは、とがったものや重いものはあまり多くありません。
誰でも簡単に遊べるもの、ワイワイと楽しめるもの、多くの人に人気のあるゲームをを中心に、その数およそ230種!
1人で来ても、初めましてでも、店員さんや常連さんが気さくに話しかけてくれたり、一緒に遊んでくれたりします。
ふらっとご飯を食べに行って遊びたくなったらさくっと遊べて、「楽しかった」と「美味しかった」をお土産に笑顔で帰ることができる、そんなお店です。

あれこれkurumariこぼれ話

この度、オーナーの上野さん、店長の翔さんを中心に、常連のお客様から一見のお客様に至るまで、多くの方にお話を伺うことが出来ました。
皆さまにご紹介しようと思います!

日曜日のシフトが居ない!?ボードゲームダイニングバーの始まり

kurumariがボードゲーム&ダイニングバーになったのは、2017年2月から。
2017年10月にリニューアルし、今でこそディナータイムをボードゲームダイニングバーにしていますが、当初は日曜日限定のボードゲームダイニングバーでした。
その当時、日曜日にシフトに入れる店員さんがおらず、店長の翔さんが入ることになったのです。
翔さんはタイに滞在していたときにボードゲームを知り、ハマり、帰国後に上野さんにボードゲームを紹介したところ、上野さんもボードゲームを好きになったと言う経緯があります。
そんなお2人が、いわば「シフトが埋まらない」ことから「趣味の延長」で始めたのがボードゲームダイニングバーになるきっかけでした。

持ち場は厨房、でもゲームも遊びます!

キッチン勤務の募集で入店し、もうすぐ2か月になると言う店員山野さんに至っては、そもそもボードゲームを知らない人でした。
それこそ、トランプ・ウノ・人生ゲームくらいしか遊んだ経験もなく、人員募集要項にはボードゲームのことも書いてあったようなのですが、そのことについては見落としていたと言います。
元々飲食店での勤務経験があり、ここではオムライスを作りたかったと言う山野さんは、この2か月足らずで既に50作を超えるゲームで遊び、今ではお客さんにゲームルールの説明をも出来るようになりました。
「ボードゲームも楽しいですし、お客さんも皆良い人ばかりです。」
お忙しい中お話を伺うと、素敵な笑顔で気さくに答えてくださいました。

店員さん?いいえお客です

カウンターには、ボードゲームのコンポーネントを整理している男性が居ました。
店員さんかと思ったら、常連のお客様でした。
男性はぐっさん。
「多い時は週に2~3回来ます、近いので。」
2017年5月頃から通うようになりました。
あるボードゲーム会で参加者の方に教えてもらったのがきっかけだと言います。
「初めて来たときは1人でした。店員さんがフランクに話しかけてくれて、店員さんを交え、他のお客さんも一緒に楽しく遊ぶことが出来ました。その印象がとても良くそれから通っています。実際、気さくで良い人が集まっているお店です。初めての方とも一緒に遊びやすいゲームがそろっていますし、温かみのある空間も気に入っています。」

自作ゲームは自信作!デッドオムライス(仮)

常連のお客さん同士が、見たことのないゲームで遊んでいました。
2017年6月頃から毎週通っていますと言う、NJさんといかるさん。
「kurumariっぽいゲームがあったら良いねと話が出たとき、気軽にそれっぽいゲーム作りますよと口約束したので、実際に作りました。『デッドオムライス(仮)』です。」
とNJさん。
kurumariらしくオムライスをモチーフにした、トランプのナポレオンのようなゲームです。
実際に私も遊ばせて頂きました♪
点数計算が一見複雑そうに感じられますが、やってみるととても軽く、判りやすい中に戦略もあるバランスのとれた良いゲームでした。
「元々は知人に連れて来てもらったのですが、オムライスがとっても美味しいし、店員さんも他のお客さんも優しく親しみやすい人が多くて、お店に来るようになってから知り合いが増えました(いかるさん)」
「ボードゲームは人が居ないと出来ない遊びですが、ここに来れば店員さんがまず居ますし、お客さんも誰かいるので気軽に遊べるのが魅力です。また料金もリーズナブルで判りやすいのも良いと思います(NJさん)」
ゲームを遊びながらお話を伺うと、お2人とも気さくに答えてくださいました。

ご飯が食べたくて来たのですけど(笑)

隣のテーブルでは、上野さんにルール説明をしてもらいながら、2人連れの女性がボブジテンを遊んでいました。
「お腹が空いたので飲食店を検索して、たまたま来ました。ボードゲームで遊ぶのは初めてです。」
そんな席に、折角だから一緒に遊びませんか?と上野さんが声をかけお2人が快諾下さったので、NJさん、いかるさん、同じく常連さんのさとみさんも一緒にボブジテンで遊ぶことに。
カタカナ語を日本語だけで説明しそれが何を指しているのか当てる、という推理ゲームのボブジテン、皆でわいわい大変盛り上がりました。
ゲームは初めてと言うお2人が「楽しかったです!」と本当に楽しそうに仰っていたのが印象的でした。

積極的に声をかけつつ

上野さんも翔さんも、ボードゲームダイニングバーにしたことでお客様との距離感が変わった、と言います。
飲食店時代、お店に来るお客様は食事を楽しみに来店するのであって、他のお客様や店員とコミュニケーションを図ることはお客様の楽しみの要因にありませんでした。
ボードゲームダイニングバーになった現在は、ボードゲームのコミュニケーションツールとしてのポテンシャルの高さとボードゲームを通した人と人との繋がりにも注目しています。
「以前、お子様とお母様の2人連れが来店した際に、お子様に簡単なゲームを紹介し、実際に遊びました。お子様はゲームを大変気に入り、お母様も『楽しかったです。これは教育にも良さそうですね!』と好印象を持たれ、後日ご家族で来店してくれたことがあります(上野さん)」

とは言うものの、上野さんにはあるビジョンがあったと言います。
それは、コミュニケーションツールとしてのボードゲームの活用法と、人と人との出会いのきっかけになりうるのではないか、と言う実験的な要素です。
ボードゲームを扱わない飲食店だったころ、お客様とは距離がありました。
お客様は純粋にお食事を楽しみに来店します、そこに店員や他のお客様とのコミュニケーションを楽しむ要素はありません。

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