
大人気ゲーム「街コロ」製作したグランディング社から発売された、とってもやさしいカードゲームです。
「ひつじカード」と呼ばれる手札36枚のイラストは全て、絵本「ふわふわのくま」で有名な原田みどりさんの描き下ろしです。
「ひつじがいっぴき」を開けてみよう
おお、開封前からかわいいイラストですね。 では早速中身を拝見……。
36枚の手札と、18枚の「おたから」カードが入っています。 ルールは日本語、ドイツ語、英語、フランス語の4枚。
中身もやっぱりかわいい…でも、数字が書かれてない!?
…そうなんです。絵柄を楽しむために、カードには数字や記号が一切ないのです。 この絵の中にいる羊の数が数字代わりです。 子どもさんなら、指をさして数えられますねー。
「ひつじがいっぴき」はこんなゲーム
ざっくりいうと、手札を0にして「おたから」カードを集めて勝利するゲームです。シンプルですね(笑)
羊を増やしていこう
まず、全員に手札を5枚ずつ配ります。 最初のプレイヤーが「羊が1匹」と言いながら1匹描かれたカードを場に出 し、次の人は「羊が2匹」と言って、2匹描かれたカードか、合計2匹になる ようにカードを出します。 次の人は「羊が3匹」です。2匹のカードと1匹のカードを組み合わせてもい いし、1匹のカードが3枚あれば、3枚出しても構いません。とにかく合計数 が「前の人より1匹多い」ように出せばいいのです。
しかし、「羊が2匹」の後に、羊が4匹のカードは出せません。必ず「1匹だけ」多くないといけないわけです。
そうして羊の必要数は1匹ずつ増えていき、ちょうどの数が出せなければパスをして、山札から1枚取ることになります。
「おたから」カードを集めていこう
手札がなくなったプレイヤーは、「おたから」が描かれたカードが1枚もらえます。 このカードに描かれたおたからの数もランダムです。 これを集めるのが目的です。
特殊な効果のあるカード
羊が1匹しか描かれていないカードは、場の羊の数を「1匹」に戻す効果があります。ただし、手札が残り1枚の時には、1匹のカードは出せません。 1匹のカードは微調整にも最適ですし、このカードの使いどころがカギですね。
「おたから」を集めて勝利!
最終的に、「おたから」を合計5個以上集めたプレイヤーの勝利です!
「ひつじがいっぴき」で遊んでみた
今回は4名で遊んでみました。
赤くん「僕からかな?じゃあ、"ひつじがいっぴき"!」
最初はサクサク
1周目はみんな余裕の様子。カードの偏りが少なかったのでしょうか。 しかし、2周目になると雲行きが怪しくなってきます。
パスが出る!おたからも出る!
青くん「6匹、出せないよー!7匹ならよかったのに!…"パス"するよ…」
さて、初パスが出ました。次は緑くんの番ですが、6匹出せるでしょうか?
緑くん「へへーん!私は1匹だけのカードを使ってリセットするよ!"ひつじが…いっぴきー"!」
オレンジくん「おお、緑くんありがとう!実はこの2枚で手札がちょうどなくな るんだよね。 "ひつじがにひき"!おたからカード、1枚もーらいっと…ちぇ、1つ!」
おたからカードは、みんなに見えるように表向きに置きましょう。
さてさて、誰かがおたからカードを引くと1ラウンド目終了。ひつじカード を配りなおして、再出発。 そこからどんどんラウンドが進み…?
赤くん「うーん、もう手持ちが1枚しかない…。しかーし!このカードは"ひつじがさんびき"なのだ!ふふふ、おたからカードを引くぜ!…おお…!」
緑くん「赤くんのリアクションが怖い…!って、3個だと…!?」
おたからが集まって、見事大勝利!
……4ラウンド目、幸運にも、合計6個の「おたからカード」を手にした赤くんの勝利に終わったのでした。
もう一つの遊び方
実は、このゲームにはもう一つの遊び方があるのです。 今度は1人でも、6人以上でも遊べます。
物語仕立ての手札たち
(手札がばらばらと散らばった写真)
この「ひつじがいっぴき」、手札は36枚すべて別のイラストです。 この中には3種類のストーリーが展開されています。 ストーリーを想像しながら、カードを分けていきましょう。
「きっとこのカードから話が始まるんだよ」 「このカードはこっちに分けるんじゃない?」
などと、わいわい話し合いながらオリジナルストーリーが作れちゃいます。
正解も勝敗もない、羊たちの世界
(手札カードをランダムに並べた写真)
こちらの遊び方には、正解はありません。ルールには書かれてないのです。 だから、正解もないし、間違いもないのです。 みんなでストーリーを作り上げていってもいいし、それぞれが自分で考えた ストーリーを発表しあうのもいいかと思います。
…もちろん、1人の時間を使って、じっくり考えるのも素敵。
ここにあるのは、あなたと羊たちだけの世界です。
総評
「ひつじがいっぴき」のここが好き!
シンプルなルールだからこそ、バランスを考えてしっかりと練りこまれている印象です。 みんなで楽しめるように、ルール構築とカードが工夫されています。
単純・シンプルなルールだけではなく、ランダム要素が強いので、小さなお子さんがいる場合は、他のプレイヤーが 一緒に数を数えても遊べるのではないでしょうか。
そういった意味で、小さなお子さんが一緒にいらしても、大人のプレイヤーの負担が少ないという利点も大きいかと思います。
数回プレイしてルールに慣れれば、お子さんだけでも遊べると思います。
小さく軽いパッケージなので、ゲーム会や友達の家に持っていくのにかさばらないというのは、ポーンやコインを使わないカードゲームならではの利点ですよね。
このイラスト、もっと見たい!?
「ひつじがいっぴき」のイラストに惚れ込んだ方、多いんじゃないでしょうか?
というわけで、イラストレーターである原田みどりさんの絵本のレビューも書きました! こちらのリンクから、ぜひどうぞ♪
「ひつじがいっぴき」の作品情報
名 称 : ひつじがいっぴき
プレイ人数: 2~5人
所要時間: 5分
対象年齢: 5歳以上
内容物 : カード全50枚(ひつじカード36種・おたからカード14種)、説明書 4カ国分
出版: グランディング株式会社
「コノス」でもお買い上げいただけます!
https://conos.jp/products/hituji-ga-ippiki/
ご興味のある方はぜひ、お手に取ってくださいませー!