ロードバイクを購入する予算ーアクセサリー・小物篇

ロードバイク購入時に検討したいアクセサリー類

いままで本体篇メンテナンス篇ウェア篇と、三回に渡ってロードバイクを始めるのに必要なお金について紹介してきました。

しかし、まだ一つ足りないものがあります。

その足りないものとは、実際にロードバイクで出かける際に必要になる小物類(例えば、パンク修理キット、サイクルコンピューターなど)です。

ないと何かトラブルに遭ったときに困ってしまうこともありますから装備は万全にしたいものです。

備えあれば憂いなし、といいます。

今回紹介するのはいずれも絶対に必要なものだと考えますのでぜひとも揃えていただきたいです。

パンク修理キット一式

ここでいうパンク修理キットとは、空気入れ(二酸化炭素ボンベ)、替えのチューブ、パンク修理パッチ、タイヤレバーの三点を指しています。

空気入れ(二酸化炭素ボンベ)

当然ながらパンクを修理する際には空気を入れる必要があります。

そのために小型の携帯の空気入れを用意しなければなりません。

最近では二酸化炭素ボンベでパンク修理をする人も増えています。

携帯空気入れに比べて、軽量で省スペースであり、簡単に空気を入れることができることがメリットです。

空気入れは小型ですから高圧の空気を入れるのには時間がかかってしまうのですが、二酸化炭素ボンベではボンベを開放するだけですぐに空気が入ります。

二酸化炭素ボンベは基本的に一度きりの使用で、替えのボンベはもっておく必要がありますが、大抵は500円もしないし、そんなにパンクするわけでもないのでデメリットにはならないと考えます。

値段としては空気入れもボンベも大体似たり寄ったりで2000円前後のものが多いです。

携帯空気入れ

二酸化炭素ボンベ

替えのチューブ

空気を入れるツールだけ持っていてもパンク修理はできません。

はじめに、パンクとは何かを説明します。

世の中の大抵のロードバイクのホイールはクリンチャーホイールという種類のものです。

クリンチャーホイールというのはタイヤの内側にチューブをはめて、そのチューブに空気を入れるタイプのものをいいます。

パンクというのはクリンチャーホイールにはめてあるチューブに何らかの原因で穴があいてしまう状態のことを指しています。

ですから、パンク修理といえば、そのチューブを取り替えて空気を入れれば良いということになります。

たとえ短距離を走るにしろ、替えのチューブは持っていきましょう。

チューブの値段ですが、一本500〜1500円程度のものが多いです。

この節でわざわざクリンチャーホイールの説明をしたのは、他にもチューブレスホイール、チューブラーホイールという種類のものがありまして、そちらはチューブを取り替えるのではなく、タイヤごと交換するのが基本になるということを伝えたかったからです。(まず完成車にはクリンチャーホイールがアッセンブルされるはずなので気に掛ける必要はないと思いますが念のため)

パンク修理パッチ

はじめに断っておきますが、パンク修理は基本的にチューブ交換です。

パッチを貼ると走行性能にも影響するということもあり、パッチを使った場合、家に帰ればチューブを交換するというのが鉄則です。

つまり、替えのチューブが尽きた状態でパンク修理に使うというわけです。

チューブを替えるほうが簡単で短い時間ですむ、ということも覚えておいてください。

値段としては500円程度になります。

タイヤレバー

チューブを替える、パッチを貼るにしろまずタイヤを外さなければなりませんが、そんなときにはタイヤレバーと呼ばれる道具を使います。

熟練の人なら素手でタイヤを外すこともできるのですが、初心者やタイヤによってはとても難しい作業になってしまいますので、ぜひともタイヤレバーを使って外しましょう。

基本的にタイヤレバーは2本で使います。

値段は数本セットで400円程度だったりします。

ロードバイクライフを快適にするツール

携帯工具

出先でメカトラブルに遭ったとき、携帯工具が大活躍します。

落車して変速機がおかしくなってしまったときなどに携帯工具があれば簡単に治すことができます。

高級なものになると、チェーンを切る機能がついていたり、タイヤレバーの機能を備えたものがあります。

一般的な携帯工具ではなく、自転車用の携帯工具を用意します。

自転車用では、メカトラブルに一通り対応できるように、アーレンキー(六角レンチ)、プラス・マイナスドライバー(変速機の調整用)が搭載されています。

値段としては2000〜3000円程度です。

前照灯

いわゆるライトです。

夜には絶対乗らない、トンネルなどのくらいところを絶対に通らない、というのであればなくても法律的にもなくても問題はないのですが、安全上の観点から絶対に用意しましょう。

一応言っておきますが、法律上前照灯には白色のものを使用することが規定となっていますのでご注意ください。

前照灯ですが、さまざまな価格帯があり、安いものでは2000円程度、高いものでは1万円ほどの商品がありまして、光量や光の散らばり具合、バッテリー駆動時間といった要因が価格差として現れています。

そこそこな値段のものからは電池式ではなく、バッテリーで充電するタイプのものになり、光量や光の散らばり具合も良くなり、駆動時間も値段に比例して上がっていきますし、光量も調整できるようになっています。

トップグレードのものは夜間も走ったりする、日をまたぐレベルの旅などが主な用途だと考えられますが、上記の理由からそういった用途でなくてもできればトップグレードのものを用意したいものです。

尾灯(反射機材)

こちらも法律上の扱いは前照灯と同じものになります。

尾灯とは赤いライト、反射機材は赤い反射板のことを指し、どちらか一つあれば法律上の要件は満たしますが、視認性の観点から考えるに、尾灯をおすすめします。

尾灯は大抵はシートポストと呼ばれるサドルが付いている管に装着します。

どの商品も正直言って似たり寄ったりですが、暗さに応じて自動で点灯したりするものなどがあります。

光量なども商品によって違いますので前照灯と同じ要領で選んでください。

値段は2000円以上のものが経験則としておすすめです。

ボトルケージ

フレームに固定する、水分補給をするためなどのボトルを収納するためのものです。

たいていは、サイクルジャージのポケットにボトルを入れることができるので節約しようと思えば買わずに済むのですが、夏場などでは水分補給のボトルは一本では足りませんし、後述するツールボトルを利用するのであれば、ボトルケージは必須のアイテムです。

サイクルジャージのポケットに入れると重たくて腰を悪くしてしまう、という人もいるでしょう。

大体一個1400円くらいですが、カーボン製のものになると金額が二倍くらいになったりします。

カーボン製のものについてメリットとして軽量化が挙げられますが、軽量化するのなら減量化、ダイエットした方が経済的にお得ですし、些細な重量差ですので見た目重視という方にはいいかもしれません。

ボトル

水分補給用のボトルです。

自転車用のボトルでは走行中に補給することを考えて、キャップがなく、口で摘んでロックを解除したりするものがほとんどです。

ものによっては保冷機能をうたった商品がありますが、過度の期待はしないほうがよいでしょう。

話が少し脱線してしまいますが、夏場に走るのなら水を凍らせておくのが得策だといえます。

値段としては800円〜2000円ほどですが、これに関しては安すぎるものは避けたほうがよいです。

安いものは素材の匂いが充満してしまい、匂いが取れず、使い物にならなくなってしまいます。

私も安いものを買ってしまい、臭くなって使わなくなりました。

いまではそのボトルはツールボトルとして活躍していますが、工具を取り出すときに匂いがしてあんまりいい気分ではないですね。

サドルバッグ・ツールボトル

先程、携帯工具やパンク修理キットなどを紹介しましたが、前提としてそれを収納する場所がなければ話にならないわけです。

それらのツール類はたいしてかさむものではないのでやろうと思えばサイクルジャージのポケットに収納することも可能ですが、サイクルジャージのポケットは補給食やスマートフォンなど、走行中に頻繁にアクセスする必要のあるものを入れておきたいというのが私の意見です。

入れるためのものには、シートポストに装着するサドルバッグ、あるいはボトルケージに入れるツールボトルがあります。

どちらを選んでも大差がないと考えますので好きな方をどうぞ。

両方用意しても困りません。

ただし、ツールボトルはボトルケージを一個消費するということに注意しておきたいです。

サドルバッグに関してはサイズ展開が豊富で、旅用に使えるようなサイズのものもあります。

ツールを収納するものには、トップチューブ(フレームの上部)に取り付けたり、ハンドル部分に取り付けたりするものもありますが、サドルバッグやツールボトルに比べて汎用性が低いので今回は紹介しません。

値段ですが、大体1500~3000円くらいです。

サドルバッグ

ツールボトル

サイクルコンピューター

ロードバイクに乗る人のナビゲーターです。

速度や走行距離、時間にはじまり、高機能なものではケイデンス(ペダルの一分間あたりの周回数;ペース管理に重要)や心拍数(こちらもペース管理に重要)、最高級品ではペダルにかかるパワー(ケイデンスや心拍数よりも重要な指標)計測機能や地図機能を備えたものがあります。

速度などを気にしないからいいや、と思うかもしれませんが、走行距離はメンテナンス期間の目安になりますし、いちいちスマートフォンや腕時計で時間を確認する必要もないですから必需品というわけです。

それに、(平均)時速や走行距離がわかれば後どれくらいで目的地につくのか大まかな見当もついて、大変便利なツールになります。

レースに出たいというのであれば、最低限ケイデンスや心拍数を計測できるモデルがほしいところです。

そういったモデルは大体計測するためのセンサーがついて最安で12000円、平均的には2万円以上のものが多いです。

ケイデンスや心拍数が必要ない、という場合4,5千円程度だったり、それより安かったりします。

最高級なものになると数万円はします。

まとめ

長くなってしまいましたが、これで一通りの予算の紹介は終わりました。

結論を言えば、ざっくり見てロードバイク本体以外には数万円ほどお金を用意しておけば万全の状態で自転車生活を始めることができます。

欲を言えば十万円程度別に用意できれば余裕があって良いのですが、そうはいかない人も多いのではないでしょうか。

できれば一気に用意できるのがいいのですが、そうでないのなら徐々に揃えていくのがいいです。

今回の記事ではすべて絶対に必要だと言いましたが、ボトルケージだってジャージのポケットを使えば一つは節約できますし、徐々に揃えていってもいいと思います。

実際私もロードバイクを始めたときはお金に余裕がなかったので徐々に揃えていきました。

次の記事からいよいよロードバイクの選び方などについて紹介していきたいと思います。

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